射撃

今回は、パラリンピックの射撃を紹介します。

射撃はライフルまたはピストルで規定の弾数を撃ち、その得点を競い合う競技です。パラリンピックでは1976年のトロント大会から正式競技として採用されました。
撃ち方には、立って撃つ「立射(りっしゃ)」、うつ伏せで撃つ「伏射(ふくしゃ)」、片膝を立てて撃つ「膝射(しっしゃ)」があります。車椅子の選手は、立射を車椅子に座った状態で、伏射をテーブルに両肘をついた状態で、膝射はテーブルに片肘をついた状態で撃ちます。
一発の満点は10.9点で、射距離10メートルのエアライフルでは、的の中心にある直径わずか0.5ミリメートルの範囲に命中させなければなりません。中心からのわずかなずれで順位が大きく入れ替わるため、ひとつのミスが勝敗を分けます。中心への命中率を高めるためには卓越した技術はもちろん、極めて高い集中力が必要です。
予選の上位8名で行われる決勝で、メダルを決める最後の1発は観客の拍手と歓声の中で放たれます。鍛え抜かれた選手たちの心が織りなす緊張感と劇的な試合展開が最大の見どころです。

射撃の魅力を広めるために、誠心誠意、競技に取り組む

写真提供 日本障害者スポーツ射撃連盟

写真提供 日本障害者スポーツ射撃連盟

東京都出身の大滝健太郎選手は、東京2020大会への意気込みについて、「射撃は老若男女、そしてもちろん、障害がある方でも分け隔てなく楽しめる安全なスポーツです。東京2020大会に向けて、広く競技の魅力を知って頂けるように誠心誠意、競技活動に取り組んでいければと思います」と語っています。
大きな活躍が期待される日本代表選手を、皆さんぜひ注目してください。

(広報東京都平成29年7月号掲載)

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