自転車競技

今回は、パラリンピックの自転車競技を紹介します。

自転車競技がパラリンピックの正式競技となったのは、1984年のニューヨーク・エイルズベリー大会からです。パラリンピックの自転車競技は大きく分けて2種類あります。
ひとつは屋外の一般道を使用する「ロード」で、種目は「タイムトライアル」「ロードレース」「チームリレー」があります。屋外を走るため、天候や道路の状況も勝負の行方を大きく左右します。
もうひとつは、屋内の競技場で行う「トラック」です。「バンク」という傾斜のある周回走路を走り、種目は「個人追い抜き」「タイムトライアル」「タンデム(2人乗り)スプリント」「チームスプリント」「スクラッチレース」があります。
また、障害の程度によって、使用する自転車(二輪自転車、ハンドバイク、三輪自転車、タンデム自転車)の種類と競技部門が異なります。
自転車競技の魅力はそのスピード感とスリル感です。鍛え上げられた脚力であることは言うまでもなく、スピードにより生まれる空気抵抗をどう克服するかが勝敗が大きく左右します。また、巧みなコーナリングや周りの選手たちとの駆け引き、団体戦でのチームワークも見どころの一つです。

風を切って走るスピード感が魅力です

写真提供 藤田征樹選手

写真提供 藤田征樹選手

リオ2016大会で銀メダルを獲得した藤田征樹選手は、パラリンピックの自転車競技について、「色とりどりのユニホームをまとった選手たちが、風を切って走るスピード感が魅力です。選手の障害によって自転車に色々な工夫をしたり、ハンドバイクやトライシクル(3輪車)、タンデムに乗って競技を行います。東京2020大会を目指す選手たちの頑張りに、ぜひ注目して下さい」と語っています。
大きな活躍が期待される日本代表選手を、皆さんぜひ応援してください。

(広報東京都平成29年1月号掲載)

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