カヌー

パラリンピックのカヌー(パラカヌー)について紹介します。

パラカヌーは2016年のリオデジャネイロ大会から正式競技として採用されました。
この競技は200mのスプリントで競います。障害の程度によってA(胴体が動かせず肩の機能だけでこぐことができる選手)、TA(胴体と腕を使ってこぐことができる選手)、LTA(足、胴体、腕を使うことができ、力を入れて踏ん張るまたは腰かけて艇を操作できる選手)の3つのクラスに分かれます。
種目は、カヤックとヴァ―(アウトリガーカヌー)があり、カヤックは、両端にブレード(水かき)のついたパドル(櫂)を左右交互にこぎながら艇を前に進めます。ヴァ―は、本体の横にバランスをとるための浮き具がついている艇で、左右どちらか片方のみをこぎながら艇を前に進めます。リオデジャネイロ大会では、カヤック部門(A、TA、LTA)の3種目が男女とも行われます。東京大会では、カヤック部門、ヴァ―部門が採用される予定です。

※現在のクラス分けは「A、TA、LTA」から「L1、L2、L3」へと名称が変更されています。
 カヤックの場合は「KL1、KL2、KL3」、ヴァーの場合は「VL1、VL2、VL3」となっています。

健常者と変わらないレベルでできることが魅力

©江東区カヌー協会

©江東区カヌー協会

今年8月にイタリアで行われる世界選手権大会に出場する瀬立モニカ選手(17)は、「中学時代に部活でカヌーをやっていました。車いす生活となった後、東京大会を目指してみないかと誘われてパラカヌーを始めました。パラカヌーは健常者と変わらないレベルでできることが魅力です。8月の世界選手権ではリオデジャネイロの代表がかかっているので頑張りたいです」と語っています。
2020年大会を目指す日本のパラカヌー選手の活躍に皆さん是非注目してください。

(広報東京都平成27年7月号掲載)

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