射撃

今回は、オリンピックの射撃を紹介します。

射撃は、銃器を用いて標的を撃ち、精度の高さを競う競技で、固定された標的を撃つ「ライフル射撃」と、空中に放出された標的を撃ち壊していく「クレー射撃」に分かれます。ライフル射撃は第1回の1896年アテネ大会から、クレー射撃は1900年パリ大会から正式競技として採用されています。 ライフル射撃は、中心に近いほど高い得点となる等間隔の同心円が描かれた標的を撃ち、的中した場所の得点の高さを競います。標的までの距離、撃つ姿勢、銃の種類で種目が分かれ、男女合わせて10種目あります。クレー射撃は、空中に飛び出したクレー(皿状の標的)を散弾銃で撃ち落とします。クレーの飛び出し方等で男女合わせて5種目に分かれます。
射撃の魅力は、張りつめた緊張感、標的に命中した時の迫力と爽快感です。着弾が中心からわずかにずれただけで順位が劇的に変わるライフル射撃では、各選手の集中力を支える心身の強靭さも注目です。クレー射撃では、瞬時の判断力と鋭い反射神経、精密な動作が要求されます。見事にクレーが粉砕されたときには、選手とともに快感と興奮を味わうことができます。

集中力を武器にメダル獲得へ

佐藤選手 写真提供 日本ライフル射撃協会

佐藤選手
写真提供 日本ライフル射撃協会

鈴木選手 写真提供 日本クレー射撃協会

鈴木選手
写真提供 日本クレー射撃協会

ライフル射撃の佐藤明子選手は「警視庁に勤めて13年、東京に住んで20年以上。東京2020大会の主役は私だと考えています。お世話になっている東京都に恩返しができるよう、さらに日々精進してまいります!」、クレー射撃の鈴木貴秀選手は「クレーを割った爽快感、体に伝わる衝撃、硝煙の匂い、満点を撃った時の達成感など、他のスポーツでは味わえない魅力があります。集中力が必要で試合中は物凄い緊張感が漂います。集中力を武器にメダル獲得に向けて頑張りますので応援よろしくお願いします」と語っています。
大きな活躍が期待される日本代表選手を、皆さんぜひ注目してください。

(広報東京都平成30年11月号掲載)

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