5人制サッカー

今回は、パラリンピックの5人制サッカーを紹介します。

5人制サッカーは、一般的にブラインドサッカーと呼ばれ、1980年代に視覚障害のある選手がプレーできるように考案され、ヨーロッパや南米を中心に広まった競技です。2004年のアテネ大会から正式競技となりました。
試合は前後半各25分で行われ、その間に10分間のハーフタイムがあります。転がると音が出るボールを使用し、選手はその音でボールの位置を把握します。また、サイドラインには高さ1mほどの壁が設けられています。
4人のフィールドプレーヤーは、アイマスクを装着します。敵陣ゴールの裏にガイド(コーラー)が立ち、ゴールの位置と距離、角度などをフィールドプレーヤーに声で伝えます。また、ゴールキーパーは晴眼者または弱視者が務めます。ボールの音や選手同士の声の掛け合いなど、聴覚を頼りにする競技のため、観客は声を出さずに心の中で応援します。

自らのプレーで率先してチームを引っ張る

Ⓒ日本ブラインドサッカー協会

Ⓒ日本ブラインドサッカー協会

日本代表キャプテンの川村怜選手は、「ブラインドサッカーは障害者が純粋にサッカーを楽しむことができる魅力ある競技なので、ぜひ多くの人に知って欲しいと思います。リオ大会の次には東京大会も控えており、自らのプレーで率先してチームを引っ張っていきたいです」と語っています。
東京2020大会を目指す日本選手の活躍に、皆さんぜひ注目してください。

(広報東京都平成28年4月号掲載)

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