フェンシング

オリンピックのフェンシングについて紹介します。

フェンシングは中世ヨーロッパの騎士道から発達した剣技です。オリンピックでは1896年の第1回アテネ大会から正式競技となり、フルーレ、エペ、サーブルの3種目それぞれで男女の個人戦と団体戦が行われます。
フルーレは「攻撃の権利」を尊重する種目で、剣を手に向かい合った両選手のうち、先に腕を伸ばし剣先を相手に向けたほうが「攻撃権」を得ます。相手の胴体部分を突くことで得点となり、相手は攻撃者の剣を払うなどして攻撃の阻止に成功しないと「反撃」の権利を得ることができません。攻撃、防御、反撃といった技の応酬が見所です。
エペは、決闘を起源とする競技で「攻撃権」はなく、相手の体を先に突いたほうが得点となります。
サーブルは、騎上での戦闘を起源とする競技で、フルーレとエペが「突き」だけの競技であるのに対し、「斬り」の動作があることが特徴です。相手の上半身を突くか、斬ると得点となります。

東京五輪では地元の皆さんの前で金メダルを

8月に行われた南京ユースオリンピック2014において女子フルーレ個人で銀メダル、大陸混成団体戦で金メダルを獲得した宮脇花綸(かりん)選手(高校3年生)は、「フェンシングはスピードだけでなく、体力・技術・戦略・メンタルなど色々な要素が複雑に結びついて成り立っていることが魅力だと思います。東京五輪では地元の皆さんの前で金メダルを取れるよう、これからも頑張っていきます」と意気込みを語っています。
今後大きな活躍が期待される日本選手を、皆さんぜひ応援して下さい。

(c)日本フェンシング協会

(c)日本フェンシング協会

ポイントを奪う宮脇選手(左)

ポイントを奪う宮脇選手(左)

(広報東京都平成26年12月号掲載)

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